一九会道場は、大正11年に学生達が「本物の人間をつくる道場を作ろう」という熱い思いで創建し、血と汗で築き上げてきた道場です。
以来一世紀が過ぎようとしていますが現在も創建時と変わらぬ厳しい修行に明け暮れています。
人間生まれてきたときは純一無雑ですが、20年、30年も経つと外界の因縁を受けて自分を汚してきている。それを洗い落とそうというのがこの修行の眼目です。
今では忘れられてしまった「誠一つに至る」ところを身をもって体得する修行です。それでこそ立派な人生を歩む事が出来るのです。修行というのはどんな修行も本物は一つです。本物をつかむための禊修行であり座禅修行です。
「天地と自己と一体」であることを身をもって知るために修行するのです。
デーンと座ったものをしっかりと掴んで人生の70年80年を歩んでいく。
時代が変わっても一九会の修行は少しも変わっていません。
変化の激しい現代に変わらないものがあっても不思議ではありません。時代の変化に流されず、しっかりと自分を磨いて激流を乗り切っていくことができる修行をするのです。
特に若い青年諸君には禊修行はうってつけの修行です。
一九会は何処の団体の傘下にも入っていません。孤峰聳立。いまだに創建時の気風を受け継いで現在に至っています。
一九会道場 道場長 加藤高敏